ドルトムント2023夏の最新移籍情報まとめ!補強ポイントや狙ってると噂の獲得候補・退団選手リストも調査!

ドルトムントファンの皆さん、こんにちは。

 

2021-22シーズン、リーグ戦は2位でフィニッシュし、バイエルンの10連覇を許すだけでなく、終盤戦での直接対決で敗れて早々と優勝を決められ、数字だけでは計り知れない実力差があるといわざるを得ない状況となってしまいました。

この状況を打破するべく、2022-23シーズン開幕前は積極的に動いてきました。

2021-22シーズン最終節終了後、クラブ首脳陣は協議の末、ローゼ監督を解任し、後任には2020年12月にファブレ監督解任後に指揮してしたエディン・テルジッチTDが就任しました。

エースストライカーのハーランドマンチェスター・シティに移籍したものの、ザルツブルクからアデイェミアヤックスからハラーを獲得し、その穴の影響を最小限にとどめようとしました。

さらに守備面では、2021-22シーズンの冬の移籍市場終了後に、バイエルンからズーレのフリーでの獲得を決め、その後、フライブルグからシュロッターベック、さらに中盤ではケルンからエズジャンを獲得し、バイエルンに負けず劣らずの選手層を完成させました。

 

本気度が伝わる補強を成功させ、今度こそはと期待も高かった2022-23シーズンですが、ブンデスリーガ第3節のブレーメン戦で早くも黒星を喫してしまうと、その後第6節ライプツィヒ戦、第8節ケルン戦も敗れ、第9節のデア・クラシカーでは試合終了間際に追いつき、引き分けに持ち込みましたが、第10節以降の6試合は3勝3敗と、2021-22シーズン以上に浮き沈みが激しいシーズンとなっており、カタールW杯の中断期間に入る前には、首位バイエルンと勝ち点差9の6位で折り返しました。

またしてもかとファンに不安を募らせる前半戦の戦いぶりでしたが、カタールW杯の中断期間から再開後のリーグ戦では8連勝とこれ以上ないリスタートを切り、10試合で9勝1分けと大きく盛り返し、第25節ケルン戦に勝利後、バイエルンを抜き、首位に立ちました。

 

リーグ戦での取りこぼしや、ナーゲルスマン監督解任などゴタゴタが続くバイエルンとの差を広げたかったところですが、第26節のデア・クラシカーでは2-4で敗れ、2位に転落したものの、その後7試合は5勝2分けと負けなしで優勝戦線に食らい付き、最終節を前に2位バイエルンに勝ち点差2ptの首位に立ちました。

勝てば優勝という中で迎えたホームでの最終節マインツ戦でしたが、前半に2失点を喫し、ハラーのPK失敗もあり、不穏な空気が流れていました。

後半に2点を奪い返し、あと1点というところまできましたが、結局2-2のドローで終了し、バイエルンムシアラの劇的ゴールで逆転勝ちし、勝ち点で追いつかれ得失点差でバイエルンに逆転優勝を許してしまいました。

 

2022-23シーズンのブンデスリーガの混戦は、レヴァンドフスキが抜けたことやナーゲルスマン監督解任など、バイエルンの躓きによるものが大きいという見方もあるかもしれませんが、久々に優勝への期待が膨らみ、成長著しい若手有望株の台頭もあり、来シーズンこそはリベンジと、選手もファンも強い思いを抱いていることでしょう。

しかし、2021-22シーズンのハーランドに続き、この夏の移籍市場ではべリンガムレアル・マドリードへの移籍が決定しました。

攻守のキーマンとして欠かせない存在だったべリンガムが抜けたのは大きいですが、べリンガム売却によって得た1億300万ユーロ(約154億5000万円)の資金を生かして、多くの若手を発掘し、成長させてきたドルトムントが新たにどんな選手を獲得してくるのかにも注目が集まりますね。

 

ということで今回は、あと一歩のところでブンデスリーガの覇権奪回を逃し、来シーズンこそはブンデスリーガの勢力図の転換を図るドルトムントの2023年夏

  • 最新移籍情報と補強ポイント
  • 狙っていると噂の獲得候補選手
  • 退団が予想される選手
  • まとめ

の順でお伝えしていきます。

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

最新移籍情報と補強ポイント

最新移籍情報

現時点で決まっているドルトムントの新加入・退団選手は以下の通りです。

〈加入〉 

POS. 選手名 年齢 前所属 移籍形態(移籍金)
DF ラミ・ベンゼバイニ 28 ボルシアMG 完全移籍4年契約(フリートランスファー)
MF フェリック・ヌメチャ
22 ヴォルフスブルク 完全移籍5年(総額3000万ユーロ(約47億円))

 

ラミ・ベンゼバイニ(アルジェリア代表)

生年月日:1995年4月16日(28歳)
ポジション:LSB、CB、LMF

地上戦また空中戦を問わず対人の強さに定評があり、粘り強い守備とボール奪取能力の高さもあります。

攻撃面では、推進力の強いドリブルで攻め上がり、左足からのキックの精度も高く、チーム内ではPKキッカーも務めています。

左サイドバックだけでなくウイングバックやセンターバックにも対応可能で、3バックと4バックどちらでも起用できるユーティリティ性もあります。

 

2019年にレンヌから加入し、ボルシアMGでは4シーズンで公式戦通算113試合に出場し、25得点8アシストを記録しました。

2022-23シーズンも、ボルシアMGの左サイドバックのレギュラーとして、リーグ戦28試合に出場し、キャリアハイの6得点を記録しており、DFながら高い得点力を見せました。

 

ベンゼバイニボルシアMGとの契約は、2022-23シーズン終了後に満了し、ドルトムントをはじめ、アトレティコ・マドリードユベントスなどが獲得に関心を示していましたが、冬の移籍市場での段階から、ベンゼバイニの代理人も「ドルトムントとの話し合いが行われているのは事実だ。」とコメントしており、水面下での動きも活発になっていました。

結局、シーズン中での移籍はありませんでしたが、6/5に2027年6月末までの4年契約でフリーでの加入が発表されました。

中盤でも起用されていたラファエル・ゲレイロと比べると攻撃性はそこまで高くないかもしれませんが、フィジカルの強さを生かした守備の強さや3バックでも対応できるユーティリティ性の高さは、ドルトムントにおいても重宝されることでしょう。

ベンゼバイニの起用法にも注目です。

 

 

〈退団〉

POS. 選手名 年齢 移籍先 移籍形態(移籍金)
GK ルカ・ウンベハウン 22 未定 契約満了
DF フェリックス・パスラック 25 ボーフム 完全移籍(2年契約、フリー)
ラファエル・ゲレイロ 29 バイエルン・ミュンヘン 完全移籍(3年契約、フリー)
MF マフムード・ダフード 27 ブライトン 完全移籍(4年契約、フリー)
ジュード・べリンガム 19 レアル・マドリード 完全移籍(6年契約、1億300万€)
FW アントニー・モデスト 35 未定 契約満了

 

ラファエル・ゲレイロ(ポルトガル代表)

生年月日:1993年12月22日(29歳)
ポジション:LSB、LMF、CMF

積極的な攻撃参加を見せ、左サイドを一気に駆け上がっていくだけでなく、視野の広さと状況判断の良さを生かし、精度の高い左足からのパスやクロスでチャンスメイクしていく技巧派サイドバックです。

2022-23シーズンはLSBだけでなく、インサイドハーフでも起用され、攻撃性や創造性の高さには定評があります。

 

2016年7月にロリアンからドルトムントへ加入し、足首の手術や筋肉断裂の大怪我もありながら、在籍7シーズンで公式戦通算224試合に出場し、40得点50アシストを記録。

2022-23シーズンも、前半戦は体調不良などで数試合欠場することはありますが、リーグ戦27試合に出場し、4得点、そしてリーグトップの12アシストを記録しました。

特に後半戦に入ってからは、第19節フライブルク戦で3アシストを記録し、第24節からリーグ戦4試合連続でアシストを決めるなど、一気に調子を上げてきました。

 

ラファエル・ゲレイロドルトムントとの契約は2022-23シーズン終了後に満了し、これまでの移籍市場でも移籍の噂も絶えず、ドルトムント側は契約延長の意思を示してきましたが、ゲレイロはリーグ戦最終節翌日に自身のインスタグラムでドルトムント退団を明言し、多くのビッグクラブが獲得に関心を示していましたが、6/23にかつて共闘したトゥヘル監督率いるバイエルン・ミュンヘンに、2026年6月末までの3年契約でフリーでの加入が発表されました。

新天地ではアルフォンソ・デイビスとのポジション争いになりますが、デイビスも負傷離脱が多く、バックアッパーとして経験豊かなラファエル・ゲレイロを獲得出来たのは、これ以上ない補強となりました。

覇権を争うライバルへの移籍となってしまいましたが、新天地での活躍にも注目です。

 

 

マフムード・ダフード(元ドイツ代表)

生年月日:1996年1月1日(27歳)
ポジション:CMF、DMF

ドリブルやシュートで特にずば抜けたものは無いものの、全体的に中盤の選手に求められる能力をバランスよく高水準のものを持っており、判断能力の高さや視野の広さ、巧みな技術などを駆使し、相手のプレスを回避するなど、ボールを展開していくリンクマンです。

守備面でも豊富な運動量とポジショニングセンスを生かし、正確なタックルで相手の攻撃の芽を摘み取ります。

 

デュッセルドルフボルシアMGの下部組織出身で、2014年にボルシアMGのトップチームデビューを果たした後主力に定着し、2015-16シーズンはリーグ戦32試合で5得点9アシスト、2016-17シーズンはリーグ戦28試合で2得点6アシストを記録して注目を集めました。

その後多くのクラブとの争奪戦の末、2017年7月にドルトムントへ完全移籍し、在籍6シーズンで公式戦通算141試合に出場して、5得点17試合を記録しました。

 

ただドルトムント加入後は怪我による離脱を繰り返し、シーズン通して活躍することは出来ず、2022-23シーズンもシーズン序盤は肩の怪我により戦線離脱し、その後もなかなか出場機会を得ることが出来ず、リーグ戦わずか9試合の出場にとどまりました。

契約も2022-23シーズン終了後に満了し、ダフード獲得には多くのクラブが名乗りを上げていましたが、6/16にブライトン2027年6月末までの4年契約でフリーでの加入が正式発表されました。

グアルディオラ監督から「世界一のビルドアップ」と称されたブライトンのサッカーにおいて、プレス回避能力の高さなどを持つダフードに対して、デ・ゼルビ監督も「彼と一緒に働きたい」と大きな期待を寄せています

まずは怪我無くシーズンを過ごしてほしいところですが、2022-23シーズン、プレミアリーグで旋風を巻き起こしたブライトンでの活躍にも期待したいですね。

 

 

ジュード・ベリンガム(イングランド代表)

生年月日:2003年6月29日(19歳)
ポジション:CMF、RMF、LMF

まだ10代ながら、ドリブル技術、パス精度、決定力の高さ、豊富な運動量、ボール奪取力や対人の強さなど、攻守両面に水準以上の能力が備わっており、攻守両面で計算できる完成度が高いプレーヤーです。

イングランド代表でも、EURO2020やカタールW杯を既に経験し、24試合のキャリアを誇ります。

 

2020年夏にバーミンガムからドルトムントに加入し、加入1年目の20-21シーズン、若干17歳ながらリーグ戦29試合に出場。

2021-22シーズンも、リーグ戦32試合に出場し、3得点8アシストを記録、2022-23シーズンもリーグ戦31試合に出場して、8得点5アシストを記録しました。

2022-23シーズンのブンデスリーガでは、リーグトップのドリブル成功数(86回)を記録し、地上戦でのデュエル勝利数でもブンデスリーガトップ(234回)を記録しました。

 

2022-23シーズン開幕前にハーランドを放出して、次の高額銘柄としてビッグクラブの注目を集めたべリンガムに対して、移籍金は最低でも1億ユーロ(約150億円)に設定され、その高額な移籍金により争奪戦から撤退するクラブも出てきた中、レアル・マドリードへの加入がほぼ決定的だとされ、6/14に移籍金1億300万ユーロ(約154億5000万円)+ボーナス、2029年6月末までの6年契約での加入が正式発表され、背番号はかつてジネディーヌ・ジダンが付けていた“5”を付けることになりました。

クラブ史上最高額を更新することは出来ませんでしたが、10代のMFとしては史上最高額の移籍金での加入となりました。

レアル・マドリードとしても、モドリッチの後継者を確保するだけでなく、世代交代の象徴として十分すぎるほどのビックネーム獲得に成功したことになります。

来シーズン以降、“エル・ブランコ”のユニフォームを着て、新世代の中心として躍動することが出来るのか、べリンガムの今後の活躍に注目ですね。

 

 

補強ポイント

ドルトムントの2023年夏の移籍市場での補強ポイントとして、

  1. CMF
  2. RSB
  3. 得点力アップ

が挙げられるでしょう。

 

CMF

まず、最初に補強ポイントとして挙げられるのは、何と言ってもCMFになるでしょう。

ここ数シーズン、攻守のキーマンとして安定したパフォーマンスを見せてきたべリンガムは、レアル・マドリードへの完全移籍が決定し、ダフードもフリーでブライトンに移籍することが決定しています。

2022-23シーズンは、エムレ・ジャンもしくはエズジャンをアンカーに置き、その前の2枚のインサイドハーフをべリンガムブラントが主に務めていましたが、べリンガム欠場時はラファエル・ゲレイロが務めることもあり、エズジャンを一つ前に上げることも考えられますが、やや攻撃的なCMFの獲得が求められるでしょう。

 

 

RSB

次に補強ポイントに上げられるのは、RSBではないでしょうか。

これまではムニエがRSBのファーストチョイスとなっていましたが、2022-23シーズンは頬骨の骨折やハムストリングの負傷で離脱を繰り返し、リーグ戦10試合の出場にとどまり、ムニエ欠場時はヴォルフや、冬にウニオン・ベルリンから獲得したリエルソンが務めました。

しかし、ムニエ(31歳)とヴォルフ(28歳)のドルトムントとの契約は来シーズン終了後に満了し、RSB全体を見ても若手がいないことから、この夏の移籍市場では若手のRSBの獲得を目指していくことでしょう。

左右両方に対応できるリエルソンをバックアッパーに残しつつ、かつてのハキミ(現パリ・サンジェルマン)に近い攻撃力の高さを誇る若手のRSBを獲得出来れば、攻撃力のアップに大きくつながることでしょう。

 

 

得点力アップ

2022-23シーズンは、ブンデスリーガ全体でバイエルンに続く2位の総得点数(83点)を記録し、2021-22シーズン(85点)に並ぶ破壊力を見せましたが、チームのトップスコアラーは9得点のブラントハラ―で、二桁得点を上げたプレーヤーはいませんでした。

総得点では変わりないものの、やはりハーランドが抜けたことによる迫力不足は否めません。

精巣がんの治療によりシーズン前半戦は欠場したハラ―が、開幕から出ていればまた違っていたかもしれませんが、前線の破壊力を高めるためにも、このポジションの補強に動いてくる可能性もあるでしょう。

2022-23シーズン後半戦は、ハラーもしくはムココを1トップに置き、その下の2枚をマレンアデイェミが務め、第31節ヴォルフスブルク戦での6得点、第32節ボルシアMG戦での5得点と、大量得点を奪う試合も多く見られました。

来シーズンは開幕からこの形が上手くハマるかもしれませんが、アタッカー陣の層を厚くするために何かしらの動きがあるかもしれません。

 

 

 

狙っていると噂の獲得候補選手

では、挙げられた補強ポイントに沿って、狙っていると噂の獲得候補選手を取り上げます。

 

CMF

エドソン・アルバレス(アヤックス/メキシコ代表)

生年月日:1997年10月24日(25歳)
ポジション:DMF、CB

187㎝の高身長と長い手足を生かし、ボール奪取能力の高さを誇り、デュエルや空中戦の強さも兼ね備えるボランチです。

基本は守備的MFでプレーしますが、センターバックやサイドバックでもプレーできるユーティリティ性もあります。

ボール捌きやビルドアップも巧みで、そのプレースタイルから、かつてバルセロナでプレーしたメキシコの英雄ラファエル・マルケスの後継者として、注目されています。

 

2019年夏に、クラブ・アメリカからアヤックスに加入し、2021-22シーズンはリーグ戦31試合で5得点を記録、2022-23シーズンもリーグ戦31試合で3得点3アシストを記録するなど、中盤の主力として活躍しています。

まだ24歳と若いものの、アヤックスでは4シーズンで公式戦通算147試合に出場し、メキシコ代表でもロシアW杯、カタールW杯も経験し、62試合に出場するなど、経験豊富な選手となっています。

 

地上また空中戦でのデュエルの強さに加え、2022-23シーズンのエールディビジではリーグ2位のパス成功数(2129本)を記録するなど、べリンガムと比べるとやや守備的なプレーヤーではありますが、高い守備技術を誇り、ビルドアップの計算も出来、ボランチだけでなくセンターバックもこなせるユーティリティプレーヤーがいれば、戦術にも幅が広がり、貴重な存在となるでしょう。

エドソン・アルバレスドルトムントへの移籍の意思は強いと報道されており、あとは移籍金として4500万ユーロ(約69億6000万円)を要求するアヤックスと折り合いがつくかどうかというところですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

モルテン・ヒュルマンド(レッチェ/デンマーク代表)

生年月日:1999年6月25日(23歳)
ポジション:DMF、CMF、OMF

精度の高いパスを前線に供給し、ゲームを組み立てるだけでなく、守備面でも豊富な運動量でピッチを駆け回り、鋭い読みやボール奪取能力の高さを活かして、相手の攻撃の芽を摘み取るCMFです。

23歳という若さながら、所属するレッチェではキャプテンを務め、リーダーシップも高く評価されています。

 

2021年1月に、オーストリアのアドミラ・ヴァッカーから当時セリエBのレッチェに加入し、すぐさま主力として活躍、2021-22シーズンはセリエBで37試合に出場して、セリエA昇格に大きく貢献しました。

セリエA初挑戦となった2022-23シーズンですが、平均年齢24.6歳と若いレッチェのキャプテンとして、セリエA35試合に出場し、チームの中心として存在感を出しました。

2022-23シーズンのセリエAで、タックル成功数はリーグ3位(90回)、インターセプト数はリーグトップ(72回)を記録し、自身の評価を高めました。

 

セリエA残留に成功し、充実したシーズンを送ったヒュルマンドに対しては、インテルが“ブロゾビッチの後継者”として関心を強めている他、ローマナポリも獲得に関心を示しています。

レッチェコルヴィーノTDが「掘り出し物だ」と語る自慢の逸材に対して、セリエAのトップクラブがこぞって関心を示す中、ドルトムントフランクフルトといったブンデスリーガ勢もヒュルマンドに対して関心を示しており、レッチェの要求額は2000万ユーロ(約31億4000万円)とされています。

レッチェでは主にアンカーを務めていましたが、豊富な運動量とパス精度の高さを活かしてインサイドハーフで使うのも悪くないでしょう。

得点力の高さといった点では課題はありますが、中盤の強度を高める上では申し分ない存在です。

カタールW杯のデンマーク代表メンバー入りは逃したものの、その後の代表メンバーには定期的に招集されており、クラブでも代表でも更なる飛躍が期待される逸材を獲得することは出来るのでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

コナー・ギャラガー(チェルシー/イングランド代表)

生年月日:2000年2月6日(23歳)
ポジション:CMF、OMF、DMF

ピッチを縦横無尽に走り回る運動量を誇り、正確なパスの供給やスペースへの動き出しなどで積極的にチャンスメイクしていくだけでなく、献身的にプレッシングをかける守備面での貢献も光るボックス・トゥ・ボックス型のCMFです。

カタールW杯では出場はなかったものの、イングランド代表メンバーに選出され、次回大会では主力としての活躍が期待されています。

 

チェルシーの下部組織出身で、チャールトンスウォンジーと2部のクラブにレンタル移籍され、20-21シーズンはWBAにレンタル移籍すると、自身初のプレミアリーグの舞台で30試合に出場し、2得点2アシストを記録、クラブの年間最優秀選手に選出されました。

2021-22シーズンはクリスタル・パレスで34試合で8得点3アシストと活躍し、イングランド代表に初招集されるなど充実したシーズンを送りました。

2022-23シーズンはチェルシーに復帰し、監督交代の影響を受けつつも、公式戦45試合に出場し、終盤戦はスタメン起用での試合も増えてきました。

 

ギャラガーチェルシーとの契約は2025年6月末まで残っているものの、2022-23シーズンのプレミアリーグで12位に終わり大きく低迷したチェルシーは、財政面での調整を図るために大幅なスカッドの刷新を行うとされ、放出候補に生え抜きのギャラガーも入っているとされています。

ギャラガー自身は退団希望を表明していないものの、ある程度の売却益を見込めることや、主力として定着しきれていない現状を踏まえ、移籍に動く可能性もあります。

チェルシーは移籍金を5000万ポンド(約90億円)に設定し、ドルトムントべリンガムの売却益を利用してギャラガー獲得に乗り出す可能性も高くなっています。

取り上げられている後釜候補の中でも攻撃性が高く、べリンガムと同様、攻守における活躍も期待できるでしょう。

ギャラガードルトムントでワールドクラスへ一気に飛躍することが出来るのか、今後の動向に注目です。

 

 

RSB

イバン・フレスネダ(バジャドリード/スペインU-19代表)

生年月日:2004年9月28日(18歳)
ポジション:RSB

2022-23シーズン、一気に台頭してきたスペインU-19代表の若き逸材です。

足元の技術の高さと攻め上がりのタイミングの良さが光り、1対1での守備対応も粘り強く、落ち着いたプレーを見せ、バジャドリードパチェタ元監督も「まるで30歳のようだ」と称賛しています。

 

2022年1月、スペイン2部に所属していたバジャドリードのトップチームに昇格し、1部復帰を果たした2022-23シーズンは、第6節カディス戦でスタメン起用されると、その後は4バックのRSBのレギュラーに定着し、ラ・リーガで22試合に出場しました。

特に第15節レアル・マドリード戦では、対峙したヴィニシウスを抑え込む活躍を見せ、一気に評価を上げてきました。

残念ながら所属するバジャドリードはラ・リーガ18位に終わり、来シーズンは2部への降格が決まり、フレスネダの移籍はほぼ確実だと言われています。

 

契約解除金は4000万ユーロ(約60億円)まで上昇するとされていましたが、2部降格により2000万ユーロ(約30億円)まで減額し、ドルトムント以外にもアーセナルユベントスインテルなどがこぞって関心を示しており、欧州トップクラブ間での争奪戦が繰り広げられそうです。

2022-23シーズン、若干18歳ながら攻守にわたり高い能力と安定性を見せ、将来性が高いスペイン人サイドバックを獲得出来れば、今後数シーズンは安心してRSBを任せられる存在となることでしょう。

高齢化が進むRSBに若い血を入れて一気に世代交代を行うことが出来るのか、今後の動向に注目です。

 

 

アマル・デディッチ(ザルツブルク/ボスニア・ヘルツェゴビナ代表)

生年月日:2002年8月18日(20歳)
ポジション:RSB、LSB、CB

積極的に右サイドを駆け上がり、ゴールに迫っていく攻撃性の高さもありつつ、RSBだけでなく、LSBやCBにも対応できるポリバレント性も兼ね備える若手有望株のRSBです。

昨年3月にデビューを果たしたボスニア・ヘルツェゴビナ代表では7試合のキャリアを誇り、直近のEURO2024予選では先発起用されています。

 

2020年8月にザルツブルクのトップチームに昇格すると、2021-22シーズンはヴォルフスベルガーACにレンタル移籍し、リーグ戦32試合に出場、復帰した2022-23シーズンはザルツブルクでリーグ戦27試合に出場して1得点4アシストを記録、チャンピオンズリーグ全6試合、ヨーロッパリーグ全2試合にも先発フル出場を果たしました。

近年有望な若手を多く輩出するザルツブルクの中で、2022-23シーズン台頭してきたデディッチに対して、ドルトムント以外にもバルセロナマンチェスター・ユナイテッドも獲得に関心を示しており、ザルツブルクデディッチ獲得に1000万ユーロ(約15億円)以上の移籍金を要求する姿勢のようです。

攻撃面でも守備面でも万能性を見せるデディッチドルトムント加入が実現すれば、戦術の幅が広がり、様々なオプションを試すことが出来るでしょう。

4バックのRSBはもちろんですが、RWBや3バックの右で試せるかもしれません。

成長著しいデディッチはこの夏ステップアップを果たすことになるのか、今後の動向に注目です。

 

 

得点力アップ

エリー・ワヒ(モンペリエ/フランスU-21代表)

生年月日:2003年1月2日(20歳)
ポジション:CF、LWG、RWG

身体能力の高さと、スピードに乗った突破を武器とし、単独でゴールまで持ち込む力を持っている期待の若手ストライカーです。

短気な性格ゆえに、警告や退場を受けるなど、荒々しさも残りますが、2022-23シーズンはチームの得点源として、自信に満ち溢れた活躍を見せています。

 

2020年11月に17歳11ヵ月でリーグアンデビューを果たすと、20-21シーズンは18試合で3得点を上げ、2021-22シーズンは33試合に出場して10得点を記録し、2022-23シーズンは33試合でリーグ全体で7位の19得点を記録、ムバッペ(パリ・サンジェルマン)に続き、10代でリーグアン通算20得点を達成しました。

特に2022-23シーズンは60本のシュートを放ち、19得点を決め、シュート決定率は28.3%を記録し、欧州5大リーグではハーランド(マンチェスター・シティ)の29.3%に次ぐ数値を叩き出しています。

 

2022-23シーズンのここまでの活躍を受け、ドルトムントをはじめ、アーセナルトッテナムミランなどが獲得に動いているようで、元フランス代表DFのビセンテ・リザラズ氏も「ワヒは優れた身体能力があり、スピードもあってゴール前でも上手さがある。

正しい選択をすれば遠くへ行ける。」とワヒのポテンシャルを推し、ビッグクラブへのステップアップを勧めています。

同胞のデンベレ(現バルセロナ)を成長させたこともあり、リザラズ氏はおそらくワヒの正しい選択の中にドルトムントも念頭に置いていたことでしょう。

2022-23シーズンもアデイェミバイノー・ギッテンスをはじめ多くの若手が躍動したドルトムントで切磋琢磨し、よりワールドクラスへと進化できるかもしれませんね。

モンペリエとの契約は2025年6月末まで残っており、移籍金は4000万ユーロ(約59億2000万円)に設定しているようですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

 

退団が予想される選手

次に、退団が予想される選手を取り上げます。

 

アレクサンダー・マイヤー(ドイツ)

生年月日:1991年4月13日(32歳)
ポジション:GK
移籍先候補:シュトゥットガルト

2022-23シーズン、2部のレーゲンスブルクからドルトムントにフリーで加入し、コーベルの控えとして、ブンデスリーガ7試合、チャンピオンズリーグ5試合に先発起用され、第2GKの役割をしっかり果たしました。

これまではブンデスリーガ2部や地域リーグでのプレーがメインで、ブンデスリーガでのプレーは2022-23シーズンが初めてとなりましたが、過去3シーズン、2部のレーゲンスブルクで101試合ゴールマウスを守った堅実な守護神は堂々たるプレーを見せてくれました。

そんな中で、マイヤーに古巣シュトゥットガルトへの移籍話が上がってきており、2017-18シーズンに2シーズン在籍したものの、ブンデスリーガでの出場機会はありませんでした。

古巣復帰を果たし、リベンジを果たすことが出来るのか、今後の動向に注目です。

 

 

トルガン・アザール(ベルギー代表)

生年月日:1993年3月29日(30歳)
ポジション:LWG、RWG、OMF
移籍先候補:アントワープ

レアル・マドリードエデン・アザールを兄に持ち、兄と同じく左ウイング、また攻撃的MFで起用され、スピード溢れるドリブルで突破し、両足を器用に使い、チャンスメイクしていくだけでなく、ウイングバックなど他のポジションにも対応できるユーティリティ性もあり、周囲を生かしたプレーも得意としています。

 

2019年夏にボルシアMGからドルトムントに加入し、加入1シーズン目の2018-19シーズンでは、リーグ戦33試合で7得点13アシストを記録し、攻撃陣の中心の一人として活躍しましたが、ここ数シーズンは怪我やコロナウイルスによる離脱により、出場機会が減少してしまい、2021-22シーズンはリーグ戦23試合で4得点1アシスト、2022-23シーズン前半戦はリーグ戦14試合に出場したものの、スタメン起用はわずか2試合のみで無得点に終わり、後半戦はPSVにレンタル移籍していました。

PSVでのレンタル移籍でもリーグ戦9試合に出場し、スタメン起用は1試合のみで、わずか1得点に終わってしまいました。

 

ドルトムントに復帰したとしても、多くの若手が台頭しつつある前線に割って入っていくのは厳しいとされ、ドルトムントとの契約も2024年6月末までとなり、この夏での移籍の可能性も高くなっています。

現時点で移籍先候補として挙げられているのが、母国ベルギーの古豪アントワープです。66年ぶりのリーグ制覇を果たし、来シーズンはチャンピオンズリーグの舞台に挑む上で、豊富な経験を持つ実力者のトルガン・アザールを加えたいと考えているようです。

エデンと共にアザール兄弟の去就にも注目が集まりますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

 

まとめ

いかがでしたか。

 

今回は、2023年夏のドルトムントの最新移籍情報と補強ポイント狙っていると噂の獲得候補選手退団が噂される選手を取り上げました。

 

あと一歩のところでブンデスリーガ優勝を逃し、試合終了後ピッチに崩れ落ちる選手も多く、テルジッチ監督も涙を浮かべていましたが、本拠地シグナル・イドゥナ・パルクのスタンドを埋め尽くした8万人を超えるドルトムントサポーターから、選手や監督を鼓舞するチャントが響き渡っていました。

チームの中心であるフメルスも「僕たちはまたきっと戻ってくる」と誓い、来シーズンこそはこのサポーターたちの前でシャーレを掲げて歓喜を味わってほしいですね。

 

2022-23シーズンはバイエルンの躓きなどもあり、最終節まで優勝争いを繰り広げたものの、まだバイエルンとの差はあるといっても良いでしょう。

べリンガムの退団は大きいですが、有望な若手の台頭もあり、2022-23シーズンの悔しさを糧として、この夏の補強でさらにチーム力を高め、バイエルンや他のブンデスリーガを寄せ付けないチーム力を付けてほしいですね。

最終節を前に、ドルトムント最後の優勝を知るかつての指揮官ユルゲン・クロップ監督も「いつも同じチームがチャンピオンになるのは面白くない」とコメントし、古巣の優勝を強く願っていました。

結局、2022-23シーズンもバイエルンの優勝に終わりましたが、来シーズンこそはドルトムントバイエルン一強時代を終わらせ、2022-23シーズンのリベンジを果たすことが出来るのか、この夏の移籍市場での動きに注目していきましょう。

 

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

いつもありがとうございます!

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