インテリスタの皆さん、こんにちは。
11年ぶりのスクデットを獲得したコンテ監督が退任し、ラツィオを率いていたシモーネ・インザーギ監督が就任した2021-22シーズンは、セリエA連覇に向け、冬の移籍期間の時点では首位に立っていましたが、後半戦に失速し、最終節までもつれ込んだミランとの優勝争いの結果、惜しくも2pt差で優勝を逃してしまいました。
それでもコパ・イタリアを制し、何とかタイトルは獲得することは出来ました。
コンテ前監督の“3-5-2”のフォーメーションをベースにしつつ、DFラインからの積極的な攻撃参加といったシモーネ・インザーギ監督の新たな要素も加え、2022-23シーズンはスクデットの奪還をノルマに掲げ、オーナーの蘇寧グループの経営難もありつつも、この夏の移籍市場では、限られた予算の中で積極的に補強を行っていきました。
何と言っても、補強の目玉はルカクの復帰ですね。
20-21シーズン、リーグ戦36試合に出場し、24得点10アシストを記録、11年ぶりのスクデット奪還の原動力となったストライカーを、チェルシーから1年のレンタル契約(レンタル料800万ユーロ:約11億4000万円)で獲得しました。
またフリーでの加入にはなりますが、アヤックスからGKオナナ、ローマからムヒタリアンを獲得。
さらにレンタルで、インザーギ監督の古巣ラツィオからアチェルビを獲得するなど、積極的な補強に動きました。
さらに放出に関しては、ペリシッチ(トッテナム)、サンチェス(マルセイユ)、ビダル(フラメンゴ)らがフリーで退団したものの、懸念されていた主力の引き抜きもなく、戦力アップに成功したかのように見えました。
しかし、いざシーズンが始まると、リーグ戦では第3節ラツィオ戦で3-1で敗れ、第5節のミラノダービーでも敗北、その後第7節ウディネーゼ戦、第8節ローマ戦と連敗し、リーグ戦8試合で4勝4敗とスタートダッシュに失敗。
その後は4連勝と持ち直したかに見えましたが、第13節ユベントス戦でも敗れ、カタールW杯の中断期間に入る前にリーグ戦は首位ナポリに勝ち点差11の5位で折り返しました。
得点力はリーグ戦折り返し時点では、セリエA全体で2位の34得点を記録し、相変わらずの得点力の高さを見せつけていますが、失点数はリーグ順位トップ5の中で、最も多い22失点と、これまで堅守を誇ってきた守備陣に綻びが見られ、浮き沈みの激しいシーズンとなっています。
カタールW杯の中断期間から再開後のリーグ戦初戦の第16節ナポリ戦では、圧倒的な攻撃力を誇っていたナポリ攻撃陣を見事にシャットアウトし、1-0のウノゼロで勝利、幸先の良いスタートを切ったかと思いきや、中位また下位チームとの対戦での取りこぼしが多く、第26節スペツィア戦からリーグ戦5試合では1分け4敗と、大きく調子を崩してしまいました。
その後リーグ戦5連勝と盛り返したものの、リーグ戦ではナポリの独走を許し、リーグ戦3位でフィニッシュするのがやっとでした。
ただ2022-23シーズンのインテルはカップ戦での勝負強さが際立っていましたね。
コパ・イタリアでは準決勝でユベントス、決勝ではフィオレンティーナを破り、2連覇を達成しました。
そして、チャンピオンズリーグではバイエルン・ミュンヘン、バルセロナと同居した死のグループを2位で通過し、決勝トーナメント1回戦ではポルト、準々決勝はベンフィカ、準決勝はミランを破り、そして決勝ではマンチェスター・シティに惜しくも敗れてしまったものの、大方不利の声を覆し、互角に渡り合っていました。
大勝と呼べる試合はなかったものの、試合運びなどの巧さもあり、これまで圧倒的な力を見せてきた相手に対して、そのチーム力を見事に抑える戦いぶりが光りました。
これまでの移籍市場では、オーナーの蘇寧グループの経営難に伴い、主力選手の売却がメインとなっていましたが、2022-23シーズンは久々に欧州の舞台でも躍進を遂げたことにより、インテルは高額な賞金を手にすることになり、「もう選手を売る必要はない」と考えているかもしれません。
例年に引き続きビッグクラブから主力選手の引き抜きの噂は絶えませんが、この夏の移籍市場は例年と違う移籍市場になるかもしれません。
ということで今回は、来シーズンこそは3シーズンぶりのスクデット奪還、そして欧州の舞台でのタイトル獲得戦線に積極的に絡もうとするインテルの2023年夏の
- 最新移籍情報と補強ポイント
- 狙っていると噂の獲得候補選手
- 退団が予想される選手
- まとめ
の順でお伝えしていきます。
他に気になるチームはありますか?
プレミアリーグ(イングランド)
- リバプール
- チェルシー
- マンチェスターユナイテッド
- マンチェスターシティ
- トッテナム
- アーセナル
- ニューカッスル
- ブライトン
- ウェストハム
- レスター
- アストン・ヴィラ
- エヴァートン
- ノッティンガム・フォレスト
ブンデスリーガ(ドイツ)
リーガエスパニョーラ(スペイン)
セリエA(イタリア)
リーグアン(フランス)
最新移籍情報と補強ポイント
最新移籍情報
〈加入〉
pos. | 選手名 | 年齢 | 前所属 | 移籍形態(移籍金) |
GK | アンドレイ・ラドゥ |
26 | AJオセール | レンタルバック |
DF | ヤン・アウレル・ビセック |
22 | オーフス | 完全移籍5年(700万ユーロ(約11億円)) |
MF | ダヴィデ・フラッテージ | 23 | サッスオーロ | レンタル移籍(600万ユーロ(約9億円)、買取オプション2700万ユーロ(約42億円)+ボーナス最大500万ユーロ(約8億円)) |
フアン・クアドラード |
ユベントス | 完全移籍1年(フリートランスファー) | ||
FW | マルクス・リリアン・テュラム |
25 | ボルシアMG | 完全移籍5年(フリートランスファー) |
〈退団〉
pos. | 選手名 | 年齢 | 移籍先 | 移籍形態(移籍金) |
GK | アンドレ・オナナ | 27 | マンU | 完全移籍5年+1年間の延長オプション(総額4720万ポンド(約85億円)程度(4380万ポンド(約79億円)+340万ポンド(約6億円)の追加オプション)) |
サミール・ハンダノヴィッチ |
38 | 未定 | ||
アレックス・コルダス | 40 | 未定 | ||
DF | ミラン・シュクリニアル | 28 | パリサンジェルマン | 完全移籍5年(フリートランスファー) |
ダニーロ・ダンブロージオ |
34 | 未定 | ||
マッティア・ザノッティ |
20 | ザンクト・ガレン | レンタル1年 | |
ラオウル・ベッラノーヴァ |
23 | カリアリ | 完全移籍オプション行使4年(800万ユーロ) | |
ティボ・ペルシン | 21 | FCアイントホーフェン | 完全移籍 | |
MF | マルセロ・ブロゾヴィッチ |
30 | アル・ナスルFC | 完全移籍3年(1800万ユーロ(約28億3000万円) |
ロベルト・ガリアルディーニ |
29 | ACモンツァ | 完全移籍1年(フリートランスファー) | |
バレンティン・カルボーニ |
18 | ACモンツァ | レンタル1年 | |
ガエターノ・オリスターニオ |
20 | カリアリ | ||
ダリアン・マレス |
22 | ヤング・ボーイズ | 完全移籍4年 | |
FW | ロメル・メナマ・ルカク | 30 | チェルシー | レンタル期間終了 |
エディン・ジェコ |
37 | フェネルバフチェ | 完全移籍2年 |
補強ポイント
2023年夏のインテルの補強ポイントとして、
- 3バックの補充
- CF
が挙げられるでしょう。
3バックの補充
2022-23シーズン開幕前の移籍市場では、これまでインテルの守備を支えてきた3バック、シュクリニアル、デ・フライ、バストーニのいずれかが引き抜かれると噂されていましたが、結局3人とも残留し、2022-23シーズンも3バックを構成してきました。
しかし、シュクリニアルは契約満了に伴い、パリ・サンジェルマンへの移籍が噂されており、デ・フライも6月末までの契約となっていますが、契約延長の発表はなく、去就は不透明な状況です。
2024年6月末までの契約となっているバストーニは新たに2028年までの契約延長に迫っているとの報道もありますが、一気にこの3人が抜ける可能性も否定できません。
選手層を薄くしないためにも、レンタルで加入しているアチェルビの完全移籍を目指していますが、アチェルビ(35歳)、ダンブロージオ(34歳)、ダルミアン(33歳)と高齢化も進んでいるポジションでもあるので、若手から中堅クラスの新たなCBをまず獲得しておきたいところですね。
CF
CFのポジションも入れ替わりが激しくなりそうですね。
2021-22シーズンから加入し、豊富な経験値と決定力の高さでチームを引っ張ってきたジェコも、2022-23シーズン終了後に契約が満了し、去就が不透明となっています。
また2シーズンぶりに復帰したルカクも、24ゴールを決めてスクデット獲得に大きく貢献した20-21シーズンの頃と比べると、わずか10得点と期待を裏切るパフォーマンスに終わり、一旦チェルシーに戻り、完全移籍に向けた交渉を行う姿勢のようですが、来シーズンの残留も不透明の状況です。
この2人以外にも、コレアには放出の噂が絶えず、チームに不可欠の存在となっているエースのラウタロ・マルティネスにもビッグクラブからの手が伸びています。
全員が抜けるとは限りませんが、新シーズンのインテルのCF陣は、ラウタロを軸としつつも、インテルの新たな顔となるストライカー候補を獲得しておきたいですね。
狙っていると噂の獲得候補選手
では、挙げられた補強ポイントに沿って、狙っていると噂の獲得候補選手を取り上げます。
3バックの補充
サムエル・ウムティティ(バルセロナ/元フランス代表)
Samuel Umtiti vs Milan AC@samumtiti
pic.twitter.com/WYI7z2hFrA— Matolisso (@Matolisso) January 15, 2023
生年月日:1993年11月14日(29歳)
ポジション:CB
足元の技術の高さとカバーリング範囲の広さを誇り、身体能力の高さを活かした対人の強さもある左利きの現代型CBとして活躍し、2016年7月にリヨンからバルセロナに加入すると、すぐさま主力として定着、フランス代表でも2018年ロシアW杯準決勝のベルギー戦で決勝ゴールを決め、フランスの優勝に大きく貢献しました。
しかし、2018年9月に左膝の靭帯損傷により6カ月の長期離脱を余儀なくされると、そこから負傷離脱を繰り返し、出場機会も減少、序列も大きく低下してしまいました。
2021-22シーズンはバルセロナで公式戦わずか1試合の出場のみとなり、昨年1月には年俸の減額を条件に、バルセロナとの契約を2026年6月末まで延長したものの、構想外の状況が続いていました。
これまでバルセロナからの移籍を拒否し続けていたウムティティでしたが、2022-23シーズンはレッチェにレンタル移籍すると、怪我での休みはあったものの、シーズン通してプレーする事が出来、リーグ戦25試合に出場し、5シーズンぶりに出場時間が2000分間を超えました。
シーズン後半戦からはスタメンに定着し、第25節インテル戦から累積警告による出場停止の1試合を除き、最終節までの13試合で90分間フル出場しました。
初のセリエAの舞台で、シーズン通しての活躍を見せ、この夏の移籍市場でインテルが獲得に関心を示しているようです。
レッチェで復活の狼煙を上げたウムティティですが、レンタル契約が満了し、一旦バルセロナに戻っています。
しかし、サラリーキャップの問題を抱えているバルセロナは、適切なオファーが届けばすぐにでも放出する姿勢をとる可能性も高く、ウムティティ自身も「4年間刑務所で過ごしたようなもの」と振り返るバルセロナからの脱出を希望していることでしょう。
怪我の再発の不安も完全には拭えないものの、2022-23シーズン終盤戦のような活躍が出来ればインテルにとって大きな補強となりますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
ベンジャマン・パヴァール(バイエルン・ミュンヘン/フランス代表)
パヴァールのキラーパス✖️3⃣
フランス代表は今夜チュニジア代表と顔を合わせます #ブンデスリーガ pic.twitter.com/gmsaTe5Jua
— ブンデスリーガ 日本語版 (@Bundesliga_JP) November 30, 2022
生年月日:1996年3月28日(27歳)
ポジション:RSB、CB
守備の安定感の高さが評価されているDFであり、対人や空中戦の強さはもちろん、攻撃面でも正確なパス精度の高さを生かし、サイドからの攻め上がりやビルドアップなど、攻守両面で計算できる選手です。
RSBだけでなく、CBにも対応できるマルチロールとして、所属するバイエルン・ミュンヘンでも貴重な存在となっています。
2019年夏にシュトゥットガルトからバイエルンに加入後、4シーズンに渡り、公式戦通算162試合に出場し、12得点12アシストを記録していますが、バイエルンとの契約は来シーズン終了までとなっており、バイエルンは契約延長の意思を示しているものの、金銭面などの条件で交渉は難航し、契約延長には至っていません。
さらにパヴァ―ルは国外クラブでのプレーを希望し、クラブに対して契約延長を拒否する意思を伝えたとも報道されています。
契約満了まで1年を切ろうとしている中、パヴァール自身も新天地への移籍も視野に入れており、2022-23シーズン開幕前の移籍市場ではチェルシーをはじめ、多くのビッククラブの関心を集めましたが、移籍は実現せず。
リュカの長期離脱やウパメカノの負傷欠場などにより、後半戦は自身の希望であるCBでの起用も増えましたが、絶対的なレギュラーとは言い切れない状況で、今後もハイレベルなポジション争いの中に置かれることでしょう。
インテルもパヴァール獲得に名乗りを上げているクラブの一つであり、加入が実現すれば、3バックの右として即戦力となるでしょう。
バルセロナやチェルシーなどもパヴァール獲得に関心を示していますが、インテルに加入すれば、これまでのパヴァールの希望通りのプレーが実現できる可能性が高いと思われます。
加入が実現できればインテルにとって大きな補強となりますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
ウマル・ソレ(ザルツブルク/元フランスU-20代表)
Oumar Solet’s masterclass compilation against FC Liverpool and especially Darwin Nunez. He won practically every duel against Darwin.
No wonder, why they say in Salzburg – if he improves his athletic – he can become worldclass. #LFC #MUFC pic.twitter.com/lf2eEYmdpX
— Don Mitchell (@Don7Mitchell) July 28, 2022
生年月日:2000年2月7日(23歳)
ポジション:CB、DMF
身長192㎝の強靭なフィジカルと身体能力の高さを前面に出した対人守備の強さに加え、足元の技術の高さとパス精度の高さを活かしたビルドアップ面での貢献度も大きい、若手有望株の現代型CBです。
フランス代表では、各世代での代表を経験し、今後はA代表の招集も期待されています。
母国フランスのスタッド・ラヴァルの下部組織で育ち、2018年1月にリヨンにレンタル移籍で加入し、その後完全移籍で加入しました。
数多くの若手有望株を輩出し続けるリヨンでの成長も期待されていましたが、2020年1月に膝の前十字靭帯断裂という大怪我を負い、リヨンでの公式戦出場はわずか4試合にとどまってしまいました。
しかし、ソレの高いポテンシャルに目をつけたザルツブルクが2020年7月に獲得すると、2021-22シーズンからCBの主力に定着しはじめ、2022-23シーズンはリーグ戦25試合に出場し、チャンピオンズリーグ4試合、ヨーロッパリーグ2試合にも出場しました。
対人守備の強さはもちろんのこと、2022-23シーズンのオーストリア・ブンデスリーガでは、リーグトップのパス成功数(1365本)を記録するなど、攻撃面での貢献も高い活躍を見せました。
3バックの刷新に向けて、インテルは成長著しい若手有望株のソレの獲得に関心を示し続けています。
ソレの市場価値は1700万ユーロ(約25億5000万円)となっており、比較的安価で獲得出来る存在となっています。
身体能力の高さだけでなく、ビルドアップ能力の高さも売りとしているソレがインテルに加入し、さらなる飛躍も期待したいところですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
CF
マテオ・レテギ(ティグレ/イタリア代表)
デビュー弾を決めたレテギのスーパーゴール集。
イタリア代表の新星FWが初先発・初ゴールで9番問題を解決するかもしれない。pic.twitter.com/OXmQqTCHcs— mrts_14 @YouTube (@mrts_14) March 26, 2023
生年月日:1999年4月29日(24歳)
ポジション:CF
身長186㎝の大柄な体格を生かし、力強さを前面に出したプレーを見せつつ、足元の技術の高さを持ち、サイドや中盤に流れて積極的に組み立てに参加し、ヘディングやミドルシュートなど多彩なゴールパターンを持ち、決定力の高さを誇る本格的なCFです。
母方の祖父がイタリア出身ということもあり、今年3月にイタリア代表に招集され、いきなりゴールを決め、衝撃的なデビューを果たしました。
アルゼンチンを代表する名門ボカ・ジュニアーズの下部組織出身で、2018年にトップチームデビューを果たしますが、その後は出場機会を得ることが出来ず、エストゥディアンデス、タジェレスとレンタル移籍し、経験を積んできました。
そして2022年2月からはティグレにレンタル移籍し、2022シーズンは国内リーグで27試合で19得点を上げ、2023シーズンもシーズン途中ですが、リーグ戦16試合で10得点を記録し、国内リーグの得点王争いにも加わっています。
そして何と言っても、今年3月のイタリア代表での衝撃的なデビューが、レテギの名をより世界に知らしめました。
デビュー戦となった今年3月のEURO2024予選のイングランド戦では、“4-3-3”の1トップでいきなりスタメン起用され、後半11分に1点差に詰め寄るゴールを決め、その後のマルタ戦でもCKからヘディングで決め、2戦連続ゴールという鮮烈なデビューを遂げました。
マンチーニ監督も「我々に欠けている特徴の持ち主」と高く評価し、ストライカー不足に悩まされてきたイタリア代表の救世主的な存在として、今後の代表定着も期待されています。
ここ数カ月での活躍から、レテギ獲得にはインテル以外にも、ミラン、ユベントスといった国内のビッグクラブだけでなく、ブンデスリーガやプレミアリーグからの関心も強くなっており、現在の市場価値は1600万ユーロ(約22億4000万円)となっています。
インテルとしては、ラウタロの後継者候補としてレテギを獲得出来れば、大きな補強となるでしょう。
突如現れた新星は来シーズン、自身初の欧州、そしてイタリア上陸となるでしょうか、今後の動向に注目です。
マルクス・テュラム(ボルシアMG/フランス代表)
Das “” in ikus steht für Tore ⚽
Wählt jetzt in der #FohlenApp euren #CichonPM-Spieler der Saison 22/23! #dieFohlen I @MarcusThuram pic.twitter.com/TyssmnvBKt
— Borussia (@borussia) June 9, 2023
生年月日:1997年8月6日(25歳)
ポジション:CF、LWG、RWG
フランスW杯の優勝メンバーで、かつてユベントスやバルセロナでも活躍したフランス代表DFリリアン・テュラムを父に持ち、身長192㎝の強靭なフィジカルと、その巨体に見合わない機動力を兼ね備える万能型のストライカーです。
ウィングでも中央でもどちらで起用されても、自身の能力を発揮でき、前線の起点となるだけでなく、スピードに乗ったドリブルで自ら仕掛けてゴールを奪っていきます。
2019年夏に加入したボルシアMGでは、19-20シーズンはリーグ戦31試合で10得点8アシスト、20ー21シーズンは29試合で8得点2アシストを記録しましたが、2021-22シーズンは故障離脱の影響もあり、リーグ戦21試合で3得点1アシストと、これまでの2シーズンと同様の活躍を見せることは出来ず、素行面や守備意識の低さも問題視され、各方面から非難されていました。
しかし、2022-23シーズンはブンデスリーガで30試合に出場し、13得点6アシストを記録し、チームのトップスコアラーとして活躍しました。
また、シーズン前半戦の活躍を受け、カタールW杯のフランス代表メンバーにも選出され、5試合に出場し、2アシストを記録しました。
ボルシアMGとの契約は2022-23シーズン終了で満了となり、今年4月中旬には2022-23シーズン終了後の退団がクラブから正式発表されました。
以前から、インテルをはじめ、リバプール、ニューカッスル、パリ・サンジェルマンといったビッククラブからの関心も集めており、フリーで獲得出来ることから、この夏の移籍市場では争奪戦が繰り広げられそうです。
インテルとしては長らくマルクス・テュラムに対して関心を示し続けてきましたが、2022-23シーズンは順調なシーズンを送り、インテルに新たに迎え入れるのに申し分ないパフォーマンスを見せてくれました。
ルカクやジェコの代わりのストライカーにもなり得る存在ですし、ウイングもこなせるユーティリティ性や、高さとフィジカルの強さもあり、チームにとって貴重な存在になり得るでしょう。
フリーになったことにより、資金力で上回るクラブが多く参戦してきますが、争奪戦を制することが出来るでしょうか、今後の動向に注目です。
その他
タジョン・ブキャナン(クラブ・ブルージュ/カナダ代表)
TAJON BUCHANAN pic.twitter.com/5pJS3oGVZA
— thomas (@FClMthomas) January 20, 2023
生年月日:1999年2月8日(24歳)
ポジション:RWG、LWG、RMF
足元の技術の高さやドリブルスキルの高さに加え、爆発的なスピードで右サイドを駆け上がっていくカナダ代表のサイドアタッカーです。
守備時でも、身体能力の高さを活かした粘り強い守備を見せ、RMFをメインとしつつも、RSBやRWBでも対応できるユーティリティ性を持ち、カタールW杯ではグループ全3試合にスタメン出場しています。
2019年に20歳でMLSのニューイングランド・レボリューションでプロデビューを果たし、2021シーズンのMLSでリーグ戦27試合で8得点6アシストを記録し、主力として活躍しました。
その後、2022年1月にクラブ・ブルージュに移籍すると、2022-23シーズンは筋肉の怪我の影響で開幕は出遅れたものの、リーグ戦22試合、チャンピオンズリーグ6試合に出場し、4バックのRSBや、3バック時でのRWBなど様々なポジションで起用されました。
また2021年6月にカナダ代表でデビューを果たし、同世代のアルフォンソ・デイヴィス(バイエルン・ミュンヘン)と両翼を成す活躍を見せています。
インテルのマロッタCEOは以前からブキャナン獲得に関心を示していたとされ、4月末には移籍金1500万ユーロ(約22億円)でクラブ・ブルージュと口頭合意に達したとの報道も出ています。
年俸も50万ユーロ(約7000万円)と低いこともあり、インテル以外にもアトレティコ・マドリードなども獲得に関心を示していますが、ユーティリティ性がある万能プレーヤーのブキャナンを獲得出来れば、大きい補強になるかもしれません。
インテルでの起用法は、当面はRWBダンフリースのバックアッパーとなるかもしれませんが、クラブ・ブルージュでは4バックのRSBでも起用され、様々なシステムに柔軟に対応でき、途中交代で流れを変える働きも期待できるかもしれません。
またダルミアンをDFラインで固定できるのも大きいかもしれません。
自国開催の2026年W杯に向けて、飛躍が期待されるブキャナンですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
ダヴィデ・フラッテージ(サッスオーロ/イタリア代表)
ニアサイドにぶち込んだフラッテージの豪快なフィニッシュ!#セリエA pic.twitter.com/XcsB48lpMe
— レガ・セリエA (@SerieA_JP) December 8, 2022
生年月日:1999年9月22日(23歳)
ポジション:CMF、OMF
豊富な運動量とダイナミズム、前線への飛び出しなどが挙げられ、攻撃面でも守備面でも貢献度が非常に高い選手です。
そのプレースタイルからバレッラと比較されることも多く、昨年6月にはイタリア代表デビューを果たし、EURO2024、また2026年W杯での活躍も期待されています。
若手育成に定評あるサッスオーロで主力として活躍しており、2021-22シーズンに本格的にブレイクし、リーグ戦36試合で4得点3アシストを記録しました。
2022-23シーズンもリーグ戦36試合に出場し、7得点を記録し、チーム内で欠かせない戦力として確固とした立場を築いています。
2021-22シーズン、本格的にブレイクし、一気にビッククラブの注目を集める存在となったフラッテージには、ここまでの移籍市場で何度も移籍話が上がりましたが、結局実現せず。
サッスオーロは移籍金として3500万ユーロ(約51億6000万円)を要求する姿勢のようですが、移籍金で折り合いが付かなかったようです。
フラッテージ自身は下部組織時代を過ごしたローマへの復帰を望んでいるようですが、ユベントスやブライトンをはじめ、争奪戦が繰り広げられています。
バレッラが移籍となれば、当然フラッテージを獲得し、その穴を最小限に抑えたいところでしょう。
またバレッラが残留となっても、マロッタCEOが言及していたように“イタリアのブランドを追求”していく姿勢を取り、代表クラスの実力者を多く加えていくかもしれません。
セリエA屈指のボックス・トゥ・ボックス型MFと成長し続けているフラッテージの争奪戦を制し、強力な中盤を完成させることが出来るのか、今後の動向に注目です。
退団が予想される選手
次に、退団が予想される選手を取り上げます。
アンドレ・オナナ(元カメルーン代表) → 退団決定(マンチェスター・ユナイテッド)
◤ CL決勝注目選手のスーパープレー集 ◢
オナナ
(インテル)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄#WOWOWオンデマンド では#UCL 2022-23シーズンの
各試合の見どころをハイライトでお届け❕
▶️https://t.co/NUseu5IVaD2022-23 決勝は
6/11(日)午前3:15~生中継&ライブ配信⚡️#UCLfinal pic.twitter.com/X5aK4kCZ52— WOWOWサッカー (@wowow_soccer) June 9, 2023
生年月日:1996年4月2日(27歳)
ポジション:GK
移籍先候補:チェルシー
バルセロナの下部組織出身ということもあり、足元の技術の高さには定評があり、正確なロングフィードを前線に供給し、最後方から一気にチャンスメイクしていきます。
もちろん、守備面でも身体能力の高さを活かしたセービング範囲の広さを誇り、反射神経の高さを活かしビッグセーブを幾度も見せてきました。
2015年1月にバルセロナの下部組織からアヤックスに加入すると、2016-17シーズンからは正GKに定着し、2018-19シーズンのチャンピオンズリーグでのベスト4進出にも大きく貢献しました。
ただ2021年2月にドーピング検査陽性によりUEFAから12カ月の出場停止処分を受け、2021-22シーズンはリーグ戦6試合の出場にとどまり、シーズン終了後契約満了により、フリーでインテルに加入しました。
当初は試合勘の無さも懸念されていましたが、セリエA第9節サッスオーロ戦から正GKに定着し、リーグ戦24試合に出場しました。
またチャンピオンズリーグでは全13試合に先発出場し、8試合でクリーンシートを記録、同大会におけるクラブの1シーズンあたりの無失点試合記録を更新、決勝でも強力なマンチェスター・シティ攻撃陣の前に立ちはだかる最後の砦として、幾度となくビッグセーブを見せてきました。
ただこの活躍を受けて、チェルシーがオナナ獲得に強い関心を示し、ポチェッティーノ新監督もオナナを高く評価しているようです。
インテルは移籍金として5500万ポンド(約88億円)を要求する姿勢のようですが、チェルシーとしてはルカクの完全移籍や、クリバリをトレードさせることで移籍金の引き下げを狙っているようです。
長らくインテルの守護神として君臨し続けてきたハンダノビッチの後継者として、ようやくオナナがその座を担うかと思いきや、わずか1シーズンでの退団の可能性も出てきています。
どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
ミラン・シュクリニアル(スロバキア代表) → 退団決定(パリサンジェルマン)
Happy birthday to Milan Skriniar! #ForzaInter pic.twitter.com/wp8I9JQXzT
— Inter (@Inter_en) February 11, 2023
生年月日:1995年2月11日(28歳)
ポジション:CB
移籍先候補:パリ・サンジェルマン
身長187㎝の強靭なフィジカルを武器に、対人また空中戦での強さを誇り、アグレッシブな守備を見せるCBです。
スピード不足はやや否めないものの、それを補う鋭い読みとポジショニングセンスを持ち、ビルドアップ能力も高く、現トッテナムのコンテ監督が指揮をとっていた20ー21シーズン時から、インテルの不動の3バックの一角として活躍しています。
2022-23シーズンもカタールW杯の中断期間に入る前まで、セリエA全15試合、チャンピオンズリーグ・グループステージ全6試合に出場し、キャプテンマークを巻く試合もあるなど、チームにおいて欠かせない戦力となっているシュクリニアルですが、インテルとの契約は2022-23シーズン終了後に満了となりますが、現時点では契約満了によりフリーでPSGに加入することが有力視されています。
シーズン開幕前の夏、そして冬の移籍市場ではPSGからの関心が何度も取り沙汰され、移籍金6000万ユーロ(約81億5000万円)のオファーを提示したものの、インテルの要求額には満たず、獲得実現とはなりませんでした。
インテルもシュクリニアルとの契約延長交渉を行ってきましたが、シュクリニアルはインテルとの契約延長交渉を拒否し、そのゴタゴタからキャプテンマークも剥奪され、マロッタCEOも「クラブへの忠誠心や愛情と相容れない人物」とコメントするなど、後味の悪いままの退団になりそうです。
シーズン終盤戦は腰痛の影響で、3/14のチャンピオンズリーグ決勝トーナメントのポルト戦以降、公式戦の出場はなく、チャンピオンズリーグ決勝もベンチ入りはしたものの、出場はありませんでした。腰痛の状況次第ではこの夏のPSGへの移籍が破談になる可能性もあるようですが、どうなるでしょうか、今後の動向にも注目です。
ダニーロ・ダンブロージオ(元イタリア代表) → 退団決定
Yo soy Danilo D’Ambrosio e tu no
pccio’ e fatt o giall, e fatt o giall
e fatt o scem che uapp e Caivan— Davide (@Davide_m9) May 26, 2019
生年月日:1988年9月9日(34歳)
ポジション:CB、RSB、RMF
移籍先候補:不明
突出した大きな武器はないものの、堅実な守備対応と安定感のあるプレーを見せ、確実に与えられたタスクを遂行していくベテランDFです。
戦術理解度も高く、両サイドバックや3バックの一角などでも対応できるユーティリティ性も持ち、インテルを陰で支え続けました。
2014年1月にトリノからインテルに加入すると、9シーズン半にわたり、公式戦通算284試合に出場し、21得点20アシストを記録しています。
2017-18シーズンはリーグ戦34試合に出場し、RSBの主力として活躍していましたが、ここ数シーズンはハキミやダンフリースといった生きの良いアタッカーの前に出場機会を得ることが出来ず、ベンチスタートが主となっています。
堅実性が高いプレーを見せるダンブロージオはインテルを率いてきた多くの指揮官からの信頼を得ており、バックアッパーとしてチームを支えてきました。
2022-23シーズンは、リーグ戦15試合、チャンピオンズリーグ6試合に出場し、キャプテンマークを巻く試合も数試合ありました。
とはいえ、高齢化が進んでいるDFラインにおいて、ダンブロージオとインテルとの契約は今年6月末に満了し、このまま契約満了での退団が有力視されています。
現時点では、移籍先として具体的なクラブ名は挙がっていませんが、おそらくイタリア国内のクラブになることでしょう。
かつては元日本代表DF長友佑都とポジション争いを繰り広げたベテランDFは、新天地でも豊富な経験値をチームに還元してくれることでしょう。
来シーズンはどこでプレーすることになるでしょうか、今後の動向に注目です。
ロベルト・ガッリアルディーニ(元イタリア代表) → 退団決定(モンツァ)
1-0❗
Roberto Gagliardini schiet de Italiaanse landskampioen heel vroeg op voorsprong.#ZiggoSport #SerieA #InterSampdoria pic.twitter.com/jncgLNRiyM
— Ziggo Sport Voetbal (@ZS_Voetbal) May 8, 2021
生年月日:1994年4月7日(29歳)
ポジション:CMF
移籍先候補:ラツィオ、モンツァ、トリノ
188㎝の長身と足元の技術の高さを併せ持ち、ボールキープや前線へのパスの供給でチャンスメイクしていくだけでなく、守備面でも対人の強さを発揮するなど、攻守両面で一定の水準以上のものを持っているCMFです。
そのスケールとプレースタイルから“イタリア版ポグバ”とも評されています。
2017年1月にアタランタからインテルにレンタルで加入すると、シーズン終了後完全移籍に移行、定位置を確保し、17-18シーズンはリーグ戦30試合に出場して、主力として活躍しました。
しかし、バレッラの台頭やチャルハノールの加入により、出場機会は徐々に少なくなり、ベンチスタートが定位置になってしまいました。
2022-23シーズンはリーグ戦19試合、チャンピオンズリーグ6試合に出場しましたが、うち先発出場はわずか8試合のみとなってしまいました。
ガリアルディーニとインテルとの契約は2022-23シーズン終了までとなっており、現時点では契約延長の動きはなく、シーズン終了をもってフリーでの退団が予想されています。
冬の移籍期間ではトリノやモンツァ、クレモネーゼといったセリエA勢が獲得に関心を示していませんでしたが、実現せず。
この夏の移籍市場では、セリエA2位でフィニッシュしチャンピオンズリーグに出場するラツィオや、モンツァなどが獲得に関心を示しているようです。
加入当初は大きな期待を寄せられ、主力として活躍していましたが、ここ数年は不遇の状況に置かれてしまいました。
まだ29歳と衰える年齢ではなく、新天地での復活にも期待したいところですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
ニコロ・バレッラ(イタリア代表)
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追加点はバレッラ
\ロングボールをきっちりコントロール。
アイデアあふれる2タッチ目で勝負あり2022-23セリエA第10節
インテル×サレルニターナ
#DAZN LIVE配信 pic.twitter.com/u0vDyHhEgD— DAZN Japan (@DAZN_JPN) October 16, 2022
生年月日:1997年2月7日(26歳)
ポジション:CMF、DMF、OMF
移籍先候補:リバプール、パリ・サンジェルマン
身長171㎝と小柄ながら、豊富な運動量でピッチを駆け回り、スペースへの動き出しや強烈なミドルシュートで積極的にゴールを狙っていきます。
また足元の技術の高さもあり、深い位置からゲームを作る“レジスタ”の役割を担うこともあり、対人守備での粘り強さも際立つ万能型のCMFです。
イタリア代表でも、EURO2020の優勝に貢献するなど、中心メンバーとして活躍しています。
2019年夏にインテルに加入後主力として活躍し、20-21シーズンと2021-22シーズンはリーグ戦36試合に出場、2022-23シーズンもセリエAで35試合に出場し6得点7アシスト、チャンピオンズリーグでも12試合に出場して、3得点を記録しています。
2021年11月には、インテルとの契約を2026年6月末まで延長し、これからもインテルの主力としての活躍が期待されています。
しかし、財政難問題を抱えるインテルはこれまでの移籍市場でも主力の放出の噂が絶えず、チーム内で不動の地位を築いているバレッラにもビッククラブの触手が伸びており、リバプール、パリ・サンジェルマン、レアル・マドリードなどがバレッラ獲得に関心を示しており、特に獲得に熱心だと言われているリバプールは、バレッラ獲得のために移籍金8500万ユーロ(約128億円)を支払う準備をしているようです。
バレッラ本人はインテルを離れる意思はなく、2022-23シーズンは欧州の舞台でも躍進したインテルの財政状況も以前と比べて安定し、高額な移籍金を得る必要はないかもしれませんが、こればかりはギリギリまで分かりませんね。
来シーズン以降もバンディエラとしての活躍も期待したいところですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
ロメル・ルカク(ベルギー代表) → 退団決定(チェルシー)
星座のようなルカクのフィニッシュ✨#ForzaInter #UCLFinal #UCL pic.twitter.com/L9msF9B0iR
— インテル・ミラノ (@Inter_jp) June 5, 2023
生年月日:1993年5月13日(30歳)
ポジション:CF
移籍先候補:チェルシー復帰、アル・ヒラル
屈強なフィジカルを生かしたポストプレーと得点で存在感を出してきたワールドクラスのストライカーですが、2021-22シーズン、移籍金1億1500万ユーロ(約150億円)でチェルシーに復帰したものの、リーグ戦26試合で8得点と振るわず、心機一転を図って2022-23シーズンはインテルにレンタル移籍で復帰しました。
加入直後、セリエA開幕戦でゴールを決め、リーグ戦24得点を決めた2020-21シーズンの活躍も期待されましたが、ハムストリングの負傷により離脱し、カタールW杯には間に合ったものの、ベルギー代表では決定機を決めることが出来ず、グループステージ敗退の戦犯としての批判も受けました。
シーズン終盤は、第31節エンポリ戦から出場した7試合で7得点と盛り返してきましたが、結局リーグ戦25試合に出場し、10得点と2021-22シーズンとほぼ変わらない結果となってしまいました。
加えて、チャンピオンズリーグ決勝では後半途中でジェコと交代して出場したものの、ディマルコのヘディングシュートをブロックしてしまい、終了間際の決定機も外すなど、散々たる出来となってしまいました。
カタールW杯といい、チャンピオンズリーグといい、ことごとくルカクの決定力不足が際立ってしまったシーズンとなってしまいました。
現時点では、6月末までのレンタル期間満了後、一旦チェルシーに復帰してから、完全移籍に向けた交渉を行っていくとされていますが、以前と比べて絶対的な存在とはなっておらず、高額な年俸もネックとなり、来シーズン以降もインテルでプレーするかどうか不透明な状況となっています。
サウジアラビアのアル・ヒラルから好条件のオファーが届いたとの報道もありますが、ルカクは来シーズンどこでプレーすることになるでしょうか、今後の動向に注目です。
ホアキン・コレア(アルゼンチン代表)
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突き刺した J.コレア⚔
\セリエA第11節
インテル×ウディネーゼ
Live on #DAZN#SerieADAZN pic.twitter.com/sKSY46Sm5K— DAZN Japan (@DAZN_JPN) October 31, 2021
生年月日:1994年8月13日(28歳)
ポジション:ST、LWG、CF
移籍先候補:エバートン、ウェストハム、アストン・ヴィラ、フィオレンティーナ、フェネルバフチェ
身長188㎝と、アルゼンチン代表のストライカーの中でも大柄であり、スピードを活かした裏への抜け出しや、独特のリズムとテクニックの高さを駆使したドリブルで、狭い局面でも打開していき、中盤まで下がりゲームメイクにも関与していく万能型のストライカーです。
2018年8月にセビージャからラツィオに加入すると、3シーズンで公式戦117試合に出場し、30得点18アシストを記録しました。
その後、恩師シモーネ・インザーギ監督がインテルの監督に就任したことにより、2021-22シーズンからインテルでプレーし、2021-22シーズンはリーグ戦26試合で6得点を記録し、第3のCFとして活躍してきました。
しかし2022-23シーズンは、公式戦41試合でわずか4得点と振るわず、序列も大きく下がってしまいました。
シモーネ・インザーギ監督の教え子ということもあり、インテルでの活躍も期待されていましたが、ここまでは期待や移籍金に見合った活躍を見せるには至っていません。
チャンピオンズリーグ準々決勝のベンフィカ戦では、カットインから見事なシュートを決めるなど、健在ぶりもアピールしていますが、インテルとしては2025年6月末まで契約が残るコレアを売却して得られるとされる3000万ユーロ(約44億円)近くの資金を補強費用に回したいと考えているようです。
現時点でコレア獲得には、エバートン、ウェストハム、アストン・ヴィラなどプレミアリーグからの関心が多く伝えられていますが、キャリア初のイングランド上陸となるでしょうか、今後の動向に注目です。
エディン・ジェコ(ボスニア・ヘルツェゴビナ代表) 退団決定(フェネルバフチェ)
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リーグ再開初戦
首位ナポリの無敗を止めたのはインテル‼️
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ディマルコのピンポイントクロスに合わせた
ジェコの決勝ゴール2022-23セリエA第16節
インテル×ナポリ
#DAZN 見逃し配信 pic.twitter.com/kd6kLqNJhD— DAZN Japan (@DAZN_JPN) January 5, 2023
生年月日:1986年3月17日(37歳)
ポジション:CF
移籍先候補:フェネルバフチェ、アル・ヒラル
37歳のベテランながら、身長193㎝の高身長を生かした空中戦の強さや、ポジショニングセンスの高さを活かし、ゴールを量産し続け、ポストプレーや前線からのプレスなど、チームに対する献身性も高く、プロの鑑ともいえるストライカーです。
ヴォルフスブルク、マンチェスター・シティ、ローマと渡り歩き、2021-22シーズンからインテルに加入し、2021-22シーズンはリーグ戦36試合で13得点7アシストを記録、2022-23シーズンもルカク復帰もありながら、リーグ戦33試合で9得点4アシストを記録し、チャンピオンズリーグ決勝ではルカクを差し置いて、ラウタロと共にスタメン起用されました。
しかし、インテルとの契約は今月末で満了し、1年契約延長で合意に達したとの報道もありましたが、正式発表はまだありません。
現時点ではフェネルバフチェが獲得に関心を示しており、サウジアラビアのアル・ヒラルからも好条件のオファーが届いたとの報道もあります。
豊富な経験値でインテルを牽引し、来シーズン以降もチームに大きく貢献してほしいストライカーですが、キャリアの集大成を迎えつつあり、欧州から離れる可能性も高くなっています。
ジェコはどんな決断を下すでしょうか、今後の動向に注目です。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、2023年夏のインテルの最新移籍情報と補強ポイント、狙っていると噂の獲得候補選手、退団が噂される選手を取り上げました。
2022-23シーズン前半戦はセリエAで大きく躓いてしまい、後半戦からの巻き返しも図ったものの、浮き沈みが激しく、優勝戦線にほとんど絡むことが出来ませんでした。
何とかリーグ戦3位でフィニッシュしたものの、ナポリの独走を許した2022-23シーズンとは異なり、来シーズンはインテルがスクデット獲得争いの中心にいてほしいですね。
そしてチャンピオンズリーグは、バイエルン・ミュンヘン、バルセロナと同居した死のグループをグループステージ2位で突破し、カップ戦での勝負強さを見せて、決勝でもあと一歩のところまでマンチェスター・シティを苦しめていました。
決戦直前では、完成度の高すぎるマンチェスター・シティを前に、圧倒的に大方不利の声も多かったものの、決勝にふさわしい拮抗した戦いぶりを見せてくれました。
経験豊かなベテランと中堅・若手が上手く融合し、総合力の高いチームとなったインテルですが、チャンピオンズリーグを制した2009-10シーズンの頃と比べると、ネームバリューは大きく劣ってしまう印象を受けます。
2022-23シーズンは“イタリアの復権”が叫ばれていましたが、この夏で積極的かつ的確な補強を行い、来シーズンこそはインテルが名実ともに“イタリアの復権”の中心として、欧州の舞台でも席巻してほしいですね。
欧州の舞台でも躍進したインテルの補強は、例年通り主力選手の引き抜きの噂で絶えないものになるのか、それともあっと驚くようなビッグネームを獲得することになるのか、この夏の移籍市場でのインテルの動向にも目が離せませんね。
他に気になるチームはありますか?
プレミアリーグ(イングランド)
- リバプール
- チェルシー
- マンチェスターユナイテッド
- マンチェスターシティ
- トッテナム
- アーセナル
- ニューカッスル
- ブライトン
- ウェストハム
- レスター
- アストン・ヴィラ
- エヴァートン
- ノッティンガム・フォレスト
ブンデスリーガ(ドイツ)
リーガエスパニョーラ(スペイン)
セリエA(イタリア)
リーグアン(フランス)
いつもありがとうございます!
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