皆さん、こんにちは。
今夏の欧州サッカーの移籍市場は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、移籍金の高騰が続いていた近年とは明らかに異なる「冷夏」となりました。
まだまだ収束の気配が見えない状況ではありますが、長く続いていた「無観客試合」から人数制限を設け入場可能にするリーグも出始め、少しずつですが前に進んでいるようです。
さて、今回取り上げるのは昨季30年ぶりのリーグ制覇を達成したリバプールです。昨季同様今季も現在のところ首位に立っており(2020/12/29時点)、圧倒的な強さと層の厚さはさすがといったところです。
そんなリバプールの2021年の冬の移籍状況も気になりますよね。
今回は、「補強」と「放出」に注目し、今回は以下の内容でお送りしていきたいと思います。
- リバプールの2020−21年シーズンの現状
- 冬の獲得候補は?
- 退団選手も予想!
- まとめ
をお伝えしていきます。
リバプールの2020−21年シーズンの現状
それでは、補強と放出に目を向ける前に、現在のリバプールの現状をみていきましょう。
昨季同様に勝負強さを誇るクロップサッカー。
昨季30年ぶりのリーグ優勝を達成したリバプールですが、今季もクロップ監督の「速守速攻」のスタイルは変わりません。このドイツ人指揮官がドルトムント時代から貫いてきたスタイルは、現在リバプールにおいて更に完成度を増したように感じます。
リバプールの特徴は攻守の切り替えにおける「ゲーゲンプレッシング」にあります。攻撃時は最短でゴールにたどり着ける道を探し、守備の際は即座に複数人で相手選手を囲い込みボールを奪い返し、また攻撃に転じます。チーム全員が攻守に動きを止めない姿勢は、非常にスピーディーで見応えがあります。
今季リーグ開幕前にクロップ監督が「我々はタイトルを守るつもりはない。次を奪いにいくんだ。アプローチを変えない。我々のモチベーションに問題はない。このチームは挑戦を止めないことを知っている」と冷静なコメントをしたように、今季も「隙のない」リバプールが見れそうです。
困難な状況になっても打開策を見出すクロップの魔法にも似た采配で、今季のリバプールも安定した強さを維持し、優勝争いに加わるシーズンを送れるのではないでしょうか。
リバプールが抱える課題
今季もこれまでのところ安定した強さを見せているリバプールですが、チームにとって不安材料もあります。
戦術的な部分での課題は見当たらないものの、1つ挙げられる課題としては、やはり「けが人の多さ」が挙げられるでしょう。
昨季リバプールのリーグ優勝に大きく貢献した守備の要、オランダ代表CBフィルジル・ファン・ダイクは第5節のエバートン戦(マージーサイドダービー)にて右膝前十字靭帯損傷の大怪我を負い、長期で欠場しています。
空中戦と1対1での抜群の強さはリーグトップクラスで代えのきかない存在です。彼の不在はリバプールにとって大きな戦力ダウンになります。
また、同じCBのポジションを担うイングランド代表ジョー・ゴメスも現在怪我のため欠場が続いており、今冬CBの獲得を最優先する可能性があります。
その他、今シーズンからリバプールに加入したスペイン代表MFティアゴ・アルカンタラもファン・ダイク同様、第5節エバートンで怪我を負って以降欠場が続いています。
さらに新加入後、すぐに結果を出してきたFWディエゴ・ジョッタも12月9日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ最終節のミッティラン戦で、膝を負傷して、2ヶ月程度の離脱を余儀なくされました。
今後年末年始にかけリーグ戦の過密日程が続き、2021年2月にはチャンピオンズリーグが控えており、ターンオーバーを図っていけるよう今冬新たな選手が加わるのか今後注目されます。
夏の獲得候補は?
それではここから、夏にリバプールの獲得選手として噂される選手たちを何人かご紹介していきたいと思います。
オザン・カバク (シャルケ04)
Incase Schalke gets relegated Liverpool should sign Ozan Kabak.
20 years of age, commanding in the air and his price would be lowered. pic.twitter.com/UJp8ThZ1BC— #ArtetaIn (@TsimiSZN) December 20, 2020
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まずご紹介するのはシャルケ04で活躍する20歳のオザン・カバクです。
彼は各世代別のトルコ代表でも活躍してきた選手です。
以前所属していたガラタサライで頭角を現し、10代で既にチャンピオンズリーグも経験しており将来を期待される若手のCBです。
186cmとCBとしてはけっして大きな体格ではないものの、足下の技術とポジショニングに優れた非常にクレバーな選手です。
現在離脱中のファン・ダイクと比べてしまうと技術、経験値ともまだまだ劣る部分はあるかと思いますが将来性豊かで近い将来、リバプールの中心選手として活躍できるだけのポテンシャルを秘めていることは間違いないでしょう。
所属チームのシャルケ側も高額な移籍金を設定しているようですので、難しい交渉となりそうですが、今後の動向が注目されます。
カリドゥ・クリバリ (ナポリ)
Napoli, Kalidou Koulibaly alza la voce https://t.co/vwNmZ3zFEl #Sportal pic.twitter.com/3le5yfDCbi
— Sportal.it (@sportal_it) December 17, 2020
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続いてご紹介するのは守備の国、イタリアのナポリに所属するセネガル代表のカリドゥ・クリバリです。
彼は大柄な体格を生かした、対人能力の非常に高いディフェンダーです。アフリカ系選手らしく、高い身体能力とスピードにも優れた「現代的なセンターバック」と言えるでしょう。
長年、ナポリの最終ラインを支えてきた彼の能力と経験は、現在ディフェンダーにけが人を多く抱えているリバプールにとって非常に求められる選手かもしれません。
アダマ・トラオレ (ウォルヴァーハンプトン)
Leeds United are reportedly interested in signing Wolves winger Adama Traore in January. [source: 90min]#WWFC #TalkingWolves pic.twitter.com/ZEzSrOQb2I
— Talking Wolves (@TalkingWolves) December 22, 2020
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最後にご紹介するのは、近年ブレイクした強靭なフィジカルと爆発的なスピードを誇る「フィジカルモンスター」、スペイン代表FWのアダマ・トラオレです。
バルセロナのカンテラ出身のトラオレは、右ウイングを主戦場としており爆発的なスピードで縦に仕掛けられる選手です。スピードだけではなく、バルセロナ仕込みの繊細なボールコントロールも魅力です。
同じプレミアリーグのアーセナルやマンチェスター・シティ以外にレアルマドリードや古巣バルセロナ等、欧州各国のビッグクラブが彼の動向を注視しているようなので、獲得する為には相当な「努力」と「移籍金」が必要になりそうですね。
退団選手も予想!
最後に、今冬に放出が予想される選手たちについてもスポットを当ててみましょう。
ディオック・オリギ
Ratio’d by Divock origi pic.twitter.com/hq24N1dcmu
— JoshTxNDL (@JoshTho99002873) December 19, 2020
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1人目はベルギー代表FWのディオック・オリギです。
2014年からリバプールに在籍し、2度のローン移籍を経験しその後チームに復帰したオリギ。復帰した2018-2019シーズンのチャンピオンズリーグ準決勝2ndレグのバルセロナ戦で2ゴール、決勝のトッテナム戦でも重要なゴールを決めリバプールの14年ぶりのチャンピオンズリーグ制覇に大きく貢献しました。
これまで重要な試合でチームを救ってきたオリギですが、前線の厚い選手層の中でなかなか出番が訪れず苦戦が続いています。
サディオ・マネ、ロベルトフィルミーノ、モハメド・サラーのレギュラー陣に加え、今季加入したディオゴ・ジョッタの活躍によって更に序列が下がっている状況です。
今冬に出場機会を求めて移籍する可能性は高いと言えるのではないでしょうか。
ジョルジニオ・ワイナルドゥム
No new contract appears on the horizon for Gini Wijnaldum but given his 21 appearances already this season, he remains no less important to Klopp. #awlfc [liverpool echo] pic.twitter.com/myfNm7yo2y
— Anfield Watch (@AnfieldWatch) December 23, 2020
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2人目はオランダ代表MFのジョルジニオ・ワイナルドゥムです。
ニューカッスル・ユナイテッドから2016年にリバプールに移籍をしたワイナルドゥム。
運動量が豊富で攻守ともに献身的なプレーが特徴な選手で、今季もコンスタントに出場をしている同選手ですが、移籍の噂も出ています。
今季からバルセロナの監督に就任をした、前オランダ代表監督のロナルド・クーマンが獲得を望んでいるとの報道が今季開幕前から出ており、今冬実現する可能性も考えられます。
また、今季は日本代表の南野選手がワイナルドゥムと同じポジションの「インサイドハーフ」で何度かプレーをしており、若手との中盤のレギュラー争いも激しいです。
クロップ監督にとっては、重要な選手に変わりはないかと思いますが、本人も30歳という選手にとって今脂が乗り切る時期を迎えるにあたり、新たな挑戦に向かう可能性も十分に考えられるかと思います。
ジェルダン・シャキリ
[Media: Liverpool Echo] Xherdan Shaqiri’s biggest Liverpool chance yet may have just opened up https://t.co/amwWtVRp12 pic.twitter.com/Ls93i2SsOT
— LFCMAGAZINE (@LFCMAGAZINE) December 18, 2020
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3人目はスイス代表MFジェルダン・シャキリです。
これまで「バイエルン・ミュンヘン」や「インテル」等、世界的な名門クラブで活躍してきたシャキリは2018年から大きな期待を受け、リバプールに加入しました。
しかし、新天地リバプールでは本人にとっても現状満足の行くような出場機会を得られていない状況です。
過去にスイス代表として出場したワールドカップでも、数々の印象的なプレーを見せクオリティーの高い選手であることは現在でも間違いないと思いますので、冬に他クラブからのオファーの問い合わせは多いのではないかと思います。
過去にクロップ監督が、シャキリの放出を望まないと難色を示しており今後どのような展開になるか注目されます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、リバプール2021冬の移籍最新情報に加えて、噂の獲得候補・放出選手もお伝えしました。
今や欧州のフットボールシーンを牽引しているといっても過言ではないリバプール。今冬の移籍市場では現在怪我によって離脱しているポディションをどのように補強をし、リーグ後半戦とチャンピオンズリーグ決勝トーナメントは更に完成された陣容で臨むことが予想されます。
リバプールファンの方にとっては、残り3分の2を切ったプレミアリーグと来年2月に控えているチャンピオンズリーグ決勝トーナメントをどのような戦力と結果で終えれるか気になるところかと思います。
今後のチームの未来について色々と考えてみるのも、面白いかもしれません。
いつもありがとうございます。
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