フランクフルトファンのみなさん、こんにちは
日本人には非常に馴染みの深いクラブではないでしょうか。
かつては、高原直泰(現・沖縄SV)や、稲本潤一(現・相模原)、乾貴士(現・エイバル)も在籍していましたし、現在では、長谷部誠と鎌田大地が所属しています。
長年、中位から下位に沈み過去4度の降格を経験してきたアイントラハト・フランクフルトですが、今シーズン5位でフィニッシュする快進撃を見せました。
来季のEL出場権も獲得し、今波に乗るクラブです。
今回は、古豪と呼ばれながらも輝きを取り戻しつつあるフランクフルト2021年夏の
- 最新移籍情報
- 補強ポイント
- 狙ってると噂の獲得候補選手
- 退団が噂される選手
- まとめ
についてお伝えしていきます。
最新移籍情報
はじめにフランクフルトについて振り返っていきましょう。
チームの現状
フランクフルトはドイツの典型的な中堅クラブです。
クラブは変革をもたらすべく2016年夏にフレディ・ホビッチを競技部門取締役として招聘しました。
シュトゥットガルト時代には岡崎慎司(現・ウエスカ)や酒井高徳(現・ヴィッセル神戸)といった日本人選手を獲得してきましたし、コストパフォーマンスに加えて、クオリティも高いチーム編成を行なってきました。
現にホビッチ氏がクラブに加わってからは1桁順位をキープしています。
今季はコロナ禍の財政難に伴い、FWバス・ドスト、DFダビド・アブラヒームら主力選手を放出せざるを得ない状況に陥り、システムの変更などを強いられましたが、それらが上手くハマる形となりました。
開幕当初は「3-4-1-2」を採用していましたが、2シャドー、1トップに陣形を変える事で、FW陣の爆発に繋がったと言えるでしょう。
ストロングポイント
それでは、5位へと躍進した要因、そのストロングポイントとして3つを挙げていきます。
- ビッグクラブに引けを取らないFWの存在
- 簡単に負けない勝負強さ
- ピッチ上の指揮官の存在
ビッグクラブに引けを取らないFWの存在
かつて、鳴り物入りでACミランへと加入しながら、結果を出せずセビージャを経てフランクフルトで輝きを取り戻した、FWアンドレ・シウヴァ。
今季は、32試合28ゴールと驚異的な数字を叩き出しました。
また、レアルへと移籍したものの、レンタルで復帰したルカ・ヨビッチも徐々に感覚を取り戻しつつあります。
簡単に負けない勝負強さ
今シーズン、チームはバイエルンの4敗に次ぐ36試合の内6敗しかしていません。
勝ちきれない試合よりも、ビハインドから追い付くケースが多くチーム全体として強いメンタリティが感じられます。
ピッチ上の指揮官の存在
フランクフルトを知る上で、元日本代表 長谷部誠選手の存在は欠かせません。
平均年齢25.3歳と若い選手が多いチームにとって、37歳の大ベテランの存在は今なお衰える事なく多大な影響力をもたらしています。
3CBの真ん中、リベロとしてピッチ全体を動き回り、DFライン統率やカバーリング、監督の代わりとなってチームをコントロールする役割を担っています。
代わりのきく選手ではない事は明らかで、選手生命は長くはないものの、頼りになる事に間違いありません。
ウィークポイント
続いて、チームの弱みについて3つ挙げていきます。
- 脆さを見せるDFライン
- 出来つつあった土台の崩壊
- 頼もしすぎるNo.10
脆さを見せるDFライン
3失点以上を喫した試合は7試合にのぼり、リーグ失点数は53失点を献上するなど、中位クラブと同等の失点をしてしまっています。
3バックなので中央を固めやすく、長谷部がバランスを取りながら臨機応変に対応する形になりますが、サイドハーフと左右のCBの間のスペースを自由に使われてしまうパターンがよく見受けられます。
左サイドには主に攻撃的な選手を配置するため、ボランチには攻守共にバランスの取れた選手の起用がマストになります。
出来つつあった土台の崩壊
前述の通り2016年からホビッチ氏がチームに加わり、建て直しを任されました。
当時こそ財政的に厳しい状況下で競技部門の方向転換を確実に遂行し、人事決定やクラブの体質的な問題を解決して見せました。
フランクフルトとの契約は2023年まで結んでいましたが、今夏早期の契約終了が決まってしまいました。
ここまで成果を上げたホビッチ氏との間になにがあったかはわかりませんが、来季に向け、どのようなチームを作っていくのか楽しみなところでもあります。
ですが、ここまで”やりくり上手”な人材を失う事は痛手以外のなにものでもありません。
頼もしすぎるNo.10
フランクフルトで10番を背負うのはセルビア代表のフィリップ・コスティッチです。
加入当初から2桁アシストを記録し続け、チャンスメイカーとして活躍していますが、チームは彼に依存しすぎている感は否めません。
シーズン途中から1トップへ変更した事で、2シャドーの鎌田やユネスらも得点に絡みやすくなりましたが、格上相手となるとやはり10番への依存が露わになります。
相手は逆にコスティッチへと狙いを定め、フランクフルトは悪循環から抜け出せなくなってしまうので、来季は更なる変化が求められます。
補強ポイント
以上を踏まえ、現状を変えれる選手たちをご紹介していきます。
DF ニコ・エルヴェディ(ボルシアMG/スイス)
2015 ➡️ 2024
Nico #Elvedi is staying! ✍️#DieFohlen pic.twitter.com/HhyPWhpbSu— Gladbach (@borussia_en) March 11, 2021
10代の頃から注目を集め、安定したプレーを披露してきました。
DFとしての完成度は高く、CBだけでなく、両サイドバックにも対応したユーティリティーさを兼ね備えます。
スピードやフィジカルコンタクトはもちろんのこと、ビルドアップに関しても優れており、現代型のCBと言えるでしょう。
ネックである左サイドの守備にも確実に修正してくれるでしょう。
DF アンへリーニョ(ライプツィヒ/スペイン)
アンへリーニョのゴール凄いな。 pic.twitter.com/3zNV9PksA9
— マー⚡︎らいおん (@EMotWVVUhXmasu2) October 28, 2020
マンチェスター・シティ所属で、ライプツィヒにレンタルしている彼の特徴は、キック精度の高さと積極的な攻撃参加です。
アーリークロスやセットプレーで自慢の左足を披露し、スペースがあればどんどん前に走り込んでいく運動量も魅力で、守備においても致命的な欠陥があるわけではありません。
孤立しがちなサイドのコスティッチを一列上げ、アンへリーニョが加われば更に面白いサッカーが見られそうです。
MF トーマシュ・ソーチェク(ウェスト・ハム/チェコ)
ソーチェクの3ゴール pic.twitter.com/NaMzBGgPJi
— こっぺぱん (@kopa_hammers) March 25, 2021
192cmの大型セントラルMFの彼は、高さを生かした空中戦と、フィジカルを駆使したボール奪取能力に長けています。
また、足元の技術もあり、得点に絡むようなプレーも可能です。
フェライニを彷彿とさせるようなダイナミックさを持ち合わせているので、フランクフルトのボランチ強化に間違いなく繋がるでしょう。
狙っていると噂の獲得候補選手
ここから実際に、クラブが獲得を狙う選手についてお伝えしていきます。
FW ミロト・ラシカ(ヴェルダー・ブレーメン/コソボ)
2018年1月にブレーメンへ加入したラシカは、2年目の18/19シーズンに9ゴール5アシストと躍動💚
今シーズンもここまで21試合の出場で7ゴール4アシストと、苦戦が続くチームの中で奮闘しています😳✨@werderbremen_jp pic.twitter.com/wAnHmulZr0— ブンデスリーガ 日本語版 (@Bundesliga_JP) May 22, 2020
昨年はライプツィヒも獲得に動いた同選手は、今では多くのビッグクラブが注目する存在になりつつあります。
チームではエースとして、ウイングや2トップの一角として能力の高さを証明してきました。
小回りの利くドリブルで相手守備陣を切り裂き、強烈な右足でゴールに叩き込むスタイルで、勝負を決めることができる欠かせない選手でしょう。
移籍金がネックとなりそうですが、どこまでフランクフルトは引き下げることができるのかが鍵となるでしょう。
MF ヴァレンティーノ・ラザロ(ボルシアMG/オーストリア)※インテルからレンタル加入中
When I think of Valentino Lazaro this is what I see: pic.twitter.com/kEPDkxwX0T
— Natnael Guliano (@natnaelguliano) June 17, 2021
インテルで出場機会に恵まれず、レンタルで様々なクラブを渡り歩いている彼を、来季就任が決まっているオリバー・グラスナー監督は高く評価しており、コスティッチを交渉の材料に盛り込むと見られています。
サイドバックだけでなく、中盤もこなせるユーティリティーさが持ち味で、攻守に置いて大きな貢献ができる選手なので、活躍が期待されます。
退団が噂される選手
続いて、退団が噂される選手もご紹介していきます。
既に6名の若い選手の退団が決まったフランクフルトですが、どういったやりくりをするのでしょうか。
MF フィリップ・コスティッチ(セルビア)
【今回のベストゴール⚽】
🇹🇷フェネルバフチェ戦の🇷🇸フィリップ・コスティッチ 決勝FK弾 コスティッチ覚醒の予感… pic.twitter.com/hphmxH9H7o— DY’s CareerMode (@Dy_fcareer) June 5, 2020
今夏、移籍の可能性が示唆される同選手。
チームの中心選手なだけに相当な見返りがなければ手放さないはずですし、首脳陣も移籍を否定していますが、この期間は何があるかわかりません。
クラブスタッフを多く入れ替えたチームにはどれほどの信頼感が選手たちにあるのか、動向が気になるところです。
FW アンドレ・シウヴァ(ポルトガル) 退団決定 → ライプツィヒ
アンドレシウヴァ ミラン→セビージャ
パストーレ PSG→ローマ
この2人みたいに前所属の強豪チームで不遇だったけど新しい強豪チームで活躍してる選手見ると嬉しくなる pic.twitter.com/jKtComhvbI— 🌸カッキー🌸 (@yoitchiro8) September 27, 2018
マンチェスター・Cがアグエロの代役としてリストアップしている模様で、彼自身もCL出場チームへのステップアップに前向きのようです。
また、アトレティコ・マドリーも注目しているとされ、争奪戦が予想されます。
ミラン在籍時に挫折を味わいながらも、見事復活を遂げたストライカーは来季はどこでプレーしているでしょうか。
一時、鎌田の移籍も取り沙汰されましたが、来季新監督の下構想にも含まれているとのことなので、鎌田のステップアップは持ち越しになりそうですね。
2021年移籍決定情報
加入選手
GK
- イェンス・グラール (←シュトゥットガルト)
DF
- ダニー・ダ・コスタ (←マインツ)
- クリストファー・レンツ (←ウニオン・ベルリン)
MF
- クリスティヤン・ヤキッチ (←ディナモ・ザグレブ)
FW
- ラファエル・サントス・ボレ (←リーベル・プレート)
- イェンス・ペッター・ハウゲ (←ACミラン)
- アリ・アクマン (←ブルサスポル)
- サム・ラマース (←アタランタ)
- ゴンサロ・パシエンシア (←シャルケ)
退団選手
GK
- マルクス・シューベルト (→シャルケ)
- エリアス・ベルドナー (→ヴィクトリア・ケルン)
DF
- イェトロ・ウィレムス (→グロイター・フュルト)
MF
- シュテフェン・ツバー (→AEKアテネ)
FW
- アンドレ・シルヴァ (→ライプツィヒ)
- ルカ・ヨヴィッチ (→レアル・マドリード)
- アリ・アクマン (→NEC)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「フランクフルト2021夏の補強ポイントと最新移籍情報まとめ!噂の獲得候補・放出選手リストも調査!」についてお伝えしました。
ドイツサッカーは日本人にとっては、非常に身近なものとなりましたし、海外の日本人への印象も変わってきています。
現に長谷部、鎌田はチームの主力ですし、非常に喜ばしい事でもありますよね。
そんな彼らを筆頭に、今夏どのような取引が行われていくのか。
今シーズンの5位という成績が偶然と言われないためにも、来季は更なる成績を収めなければなりません。
中堅クラブと呼ばれながらも、バイエルンやドルトムントを脅かす存在になっていって欲しいものです。
来季新体制となるクラブの動向をこれからも見ていきましょう。
他に気になるチームはありますか?
プレミアリーグ(イングランド)
ブンデスリーガ(ドイツ)
リーガエスパニョーラ(スペイン)
セリエA(イタリア)
リーグアン(フランス)
いつもありがとうございます。
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